悩みと症状
Symptom
症状からわかる目の病気
様々な目の異常に対して、考えられる症状は多岐にわたります。
人間が情報を得る手段の内、視覚によるものが90%を占めると言われるほど大切なものです。
その大切な目を守る為にも、ネットや本で得た知識に頼らず、医師による正しい診断が重要です。
目がかすむ
目がまぶしい
目の疲れ
目の充血
目の痛み
目のかゆみ
見える範囲が狭い
瞼が腫れている
ゴミが飛んで見える
光るものが見える
中心部分が暗い
歪んで見える
目からわかる身体の病気
目は身体の中で唯一、血管を直接肉眼で観察できる器官です。
眼底検査などによって、緑内障など眼の病気だけでなく、高血圧や糖尿病、動脈硬化、腎臓病、内分泌障害など身体の病気、
脳卒中や心疾患など、様々な病気の兆候、その進行度を見つけることができます。
糖尿病
生活習慣病として有名な糖尿病。
この糖尿病の三大合併症の一つに糖尿病網膜症があり、成人の失明の大きな原因といわれています。
網膜はたくさんの細い血管で栄養を運んでおり、高血糖による負荷がかかることで血液の流れが悪くなって発症します。
また、網膜症だけではなく白内障や外眼筋麻痺などの合併症も多く見られます。目のかすみ、物が二つに見える、目の前が真っ暗になるなどの症状が見られる場合は早急な検査が必要です。高血圧症
高血圧やコレステロールなどの脂質異常による眼底の変化から、血管異常や血流障害が起こり、高血圧網膜症となります。
血圧が高くなると網膜が損傷することがあり、網膜の毛細血管に損傷を与えると血管の壁が厚くなって血管内を流れる血液の量が減少します。
その為、眼底検査で網膜血管を見ることによって、血圧が上がってしまう重要な原因の1つを診断することができます。脳梗塞
網膜は脳に近いため、網膜の血管の状態は脳の細い血管の状態と強い関連があります。
ごく小さな脳梗塞や脳出血が大脳後頭葉にまで広がった場合、視野の左右のどちらか1/4が見えない時、道や家の中でいつも同じ側を壁や物にぶつけてしまうといった症状に現れます。脳腫瘍
頭の中の病気が視神経にまで障害が及んだ場合、視力や視野に異常が見られます。
脳腫瘍の代表例として下垂体腺腫というものがあり、この下垂体には視神経が通っているため、下垂体の腫瘍が一定の大きさになると視神経を圧迫して、視力や視野に異常が起こります。
それぞれの目の外側が見えづらい状態や、かすみがかかったような感じ、部屋の明かりが消えた様に感じる、目の前が白っぽくなるなどの場合は早急な検査が必要です。リウマチ・膠原病
リウマチの合併症にシェーグレン症候群と呼ばれる病気があり、眼の渇き、ざらざら感、チクチク感じる痛みや充血が症状に現れます。このシェーグレン症候群は、涙腺に障害が出てしまった時に発生し、眼科では涙の出を調べることで診断できます。
リウマチが眼に入った場合、白目に出血や赤紫に変化することもあります。中には悪性関節リウマチを診断される患者様もいらっしゃいます。
また、膠原病(こうげんびょう)は上記のリウマチ、自己免疫疾患、結合組織疾患が合併した場合に呼ばれる病気です。